建築の知識

2019.03.09

増税? あわてる? あわてない?

こんにちは、丁稚頭Kです。
弥生も半ばに入りますが、昨年に住宅ローンをお借り入れされた方は、確定申告を済ませてらっしゃいますか?
「お金は大事だよ~」なんてCMがありましたが、一つの行動、一つの選択が「損をする人」と「得をする人」の分水嶺となることもあります。
今回は、そんなお話から。

じつは、今月に入りまして
「他社さんで3月中に契約を迫られています……」
と仰るお客様がいらっしゃいました。
理由は言うまでもなく「消費税増税」です。

じっさい、契約(&建築)タイミングが増税「前」「後」になることで、どのような差があるのか。大きく分けて3つ(+オマケ1つ・後述)の要素から考える必要があります。
もうご存知の方も多いかと思われますが、おさらい的にお付き合いください。

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【1・住宅ローン減税の期間延長】
減税対象=所得税、住民税
基本の減税額=年末の借入残高の1%

増税前=10年間(最大500万円)
増税後=10年間(最大500万円)+3年間※
※建物価格2%か借入残高の1%の少ないほうが適用

とくにお支払い期間が長めの方は、この恩恵に預かりやすいかと思われます。



【2・すまい給付金の拡充】

増税前=年収510万円以下・最大30万円まで
増税後=年収775万円以下・最大50万円まで

年収の枷も、給付額も大幅に有利になります。

たとえば年収350万円の方の場合、同給付金は
増税前=30万円
増税後=50万円
となります。この差は小さからぬものですね。

年収450万円の方になると、同給付金は
増税前=20万円
増税後=50万円
となります。より大きな恩恵を受けられます。

また増税前では同給付金の「対象外」となる年収510万円超の方
増税後ならば775万円まで上限が引き上げられ、新たに給付対象となります。

年収550万円の方になると、同給付金は
増税前=給付なし
増税後=30万円
となります。増税前ならば最大給付額である30万円が給付されるのですから、大幅なメリットとなります。



※実際の支給額はその他諸条件で変わる可能性があります。
詳しくはすまい給付金公式で。



【3・住宅エコポイントの復活】
往年の住宅エコポイントが復活します。正式名称は「次世代住宅ポイント制度」です。
給付金ではなく、ポイントとして30万(+最大5万までの追加あり)が付与されるものです。
このポイントは、
・省エネ・環境配慮に優れた商品
・防災関連商品
・健康関連商品
・家事負担軽減に資する商品
・子育て関連商品
・地域振興に資する商品
などに交換が可能
です。
金銭による反映でないので地味に感じますが、食料品なども交換品の対象になる可能性がありますので、地味に嬉しい制度ではないでしょうか?

こちらも詳しくは国交省の公式サイトにて。



さて、これらを勘案したうえで消費増税に慌てる必要があるのかないのか? 考えてみましょう。

=====例=====
年収350万円の方が弊社「フルハウス1298」をお建てになって、2,500万円を35年ローンで支払う場合の例。

住宅ローン減税の延長分=約45万円
すまい給付金の拡充額=20万円


が加算される可能性があります。
なんと、合わせて65万円に相当。これが「プラス」ですね。
対して、増税後のフルハウス1298の消費税額は
1,298万円×(10-8)%=26万円弱
その他諸経費や追加オプションがかかったとしてリアルな数値を考慮しても30万円の「マイナス」に収まるのではないでしょうか。
他にも想定されるエコポイントが33.6万pts程度「プラス」です。
==========

いろいろ考えれば考えるほど「増税」という言葉だけに踊らされてはいけない気がします。



とくに、土地も合わせてお探しの方は要注意!
土地自体には消費税はかかりませんし、仲介手数料の増税分もお借入れ総額から考えれば微々たる金額かもしれません。
でも、よく考えてください。慌てて土地を選んでしまって良いのでしょうか?
建築屋の人間が言うのもおかしな話なんですが、家や車等の「耐久消費財」は長期的にみると「負債」のカテゴリに入りかねません。  ※ロバート・キヨサキの言葉にもありますよね。
50年以上の世代を超えたタームで考えれば「財産」となる可能性があるのは、やはり「土地」なのです。
その土地を消費増税の焦りだけで選択してしまうのは、いかがなものでしょうか?

もちろん、これ以外にも「物価の上昇リスク」「金利の上昇リスク」などを考えると、もっと細かい検討が必要にはなるのですが、弊社では「増税前に!」というワードのみでプッシュせず、お客様ごとの現状に合わせて契約のスケジュールを決めてゆきたいと考えます。


もちろん、
増税前に急いだほうが有利な方もいらっしゃるわけで、


そういう場合は、お背中をがっつりプッシュさせていただきます(笑



【おまけ・贈与税の拡充】
冒頭で「+1」の「おまけ」について。
親御さん、あるい祖父母様から不動産取得費の援助を受ける方にも朗報です。

増税前=最大1,310万円まで非課税
増税後=最大3,110万円まで非課税

となります。
贈与を受ける方は、こちらもお考えに入れておくと宜しいかと。

※本文中の「増税後」の表現は「10%への増税から特定の一期間」を指します。
永遠に続く制度ではありませんので、詳しくは各制度の詳細をご確認ください。